悪い歯並び・かみ合わせ
上顎前突(出っ歯)
上の顎(又は歯)の位置が、下の顎(又は歯)より前に出ている状態

- 口を開いていたり、下唇の上に出っ歯がのっていることが多い。
→口の中が乾燥しやすく、歯肉炎などをおこしやすい。
- 転んだときやスポーツ中などに、歯を折ってしまうことがある。
- 歯周病になると、ますます上の歯に前突し、歯と歯の間に隙間を生じてくることがある。
- 噛み合わせの状態によっては顎関節症になりやすいことがある。
反対咬合(受け口)
下の顎(又は歯)の位置が、上の顎(又は歯)より前に出ている状態

- 前歯の噛み切り機能が期待できない。
- 咀嚼能率についてはかなり個人差があるが、平均では正常者の約5~6割程度。
- 成人になるにつれ、下顎や下唇の前突感が気になることがある。
- 入れ歯などの歯科治療が、噛み合わせのいい人に比べとても難しい。

- 上下顎の前歯の接触状態によっては、望ましくない力がかかるため、歯が極端に磨り減ったり、歯肉退縮を起こすことがある。
開咬
前歯が全くかんでいない状態

- 前歯では物を噛み切れない。
- サ行、タ行などの発音がしずらい。
- 口をポカンとあいてしまっていることが多い。
- 奥歯だけが機能するため、奥歯が極端に磨り減ってしまうことがある。

- 奥歯での負担が大きく、かみ合わせの強すぎる部分で歯周病が進むことがある。
過蓋咬合
前歯の重なりが深すぎる状態(開咬の逆のタイプ)

- 下顎の前歯が上顎の前歯の裏側の歯肉に噛みこんでしまう。
- 自然な顎の動きが制限されることもある。

- 下顎の前歯が上顎の前歯の裏側の歯肉を傷つけている。
非対称
顎の形の歪みなどから、顔の形、かみ合わせの状態が、左右的にかなりずれている状態

- 小児期は顔面非対称が目立ちにくいが、成長期に著しくなることが多い。
- 顎関節症を引き起こしやすい
- 奥歯の片側が、反対咬合や鋏状咬合になることが多い
鋏状咬合 きょうじょうこうごう(すれ違い咬合)
上顎の奥歯が外側に、あるいは下顎の奥歯が内側に傾いてしまっているため、全くかみ合わない状態。

- 成長期では、下顎が反対側に偏って成長し、顔の形がゆがんだり、顎関節症を引き起こすことがあるので、早めの対応が望まれます。
叢生(乱杭歯)
歯の並ぶスペースが足りず、歯と歯が重なっている状態、犬歯の場合は、八重歯という

- 歯並びの悪い部分は歯磨きがしにくいため、虫歯、歯肉炎になりやすい。
- しゃべる時や笑う時などに自分の歯並びが気になったり、八重歯が上唇の自然な動きを妨げ、気持ちよく笑うことができない。
- 前歯が前に傾斜している場合には、口元の突出感がある。
