まず、歯を保存できない状況とは、どのような事態なのか?
を整理してみましょう。次に代表的な例を挙げてみます。
(1)歯自体の疾患によるもの
①歯周病がかなり進行し、歯を支えてくれる組織を失ったことにより、著しく動揺している歯
②むし歯がひどく進行した場合
・歯の根の奥の組織に炎症があり、根管治療を行っても、治癒しない歯
・歯質の崩壊がひどく、被せ物などをつくれない状態にまでなってしまった歯
③歯の根が破折したために修復不能な歯
(2)位置異常によるもの
①位置が著しく異常なため、隣接の歯や周囲組織に傷害を与えている歯
②義歯の着脱の妨げになるような位置に生えている歯
つまり、歯を長持ちさせるには、上記のような事態を避けるようにすればよいわけです。
大切なポイントとしては
①歯周病を進行させない
②かみ合わせ、歯並びを整える
③虫歯は大きく進行しないようにする
などでしょう。それぞれについて少しご説明いたします。